



若者のためのエンタメやカルチャーがすでに成立してしまっている東京の西に比べて、まだまだ古いお店や建築、若者が介入し得ない世界が広がっている東京の東がおもしろい。いや、特に東だ西だと比較できるものでもないし、住めば都、今更、どちらがいいというわけではないのだけれど、ポートランド的な文化的のびしろを持っているのは間違いなく、東だ。
注目する点は町のいたるところにある『余白』にある。物理的な余白、感情的な「許し」にも似た余白の両方だ。その余白のおもしろさに気づいた人間が、東東京に居心地を感じるのだ。だって徳川が江戸幕府を開いた時、渋谷は山だぜ? はっはっは。で、この『Walk on the tokyoeastside』という1冊の ZINE は、東京の東(PARK GALLERY よりもうちょい東)に暮らす青年とその友人の絵描きによる一冊。まさに『余白』を写真で切り取り、まるで『余白』みたいな女の子が散歩をするっていうかわいい本。
タイトル『Walk on the tokyoeastside』のネタ元はルー・リードの『Walk on the Wild Side』。荒れた道なんてごめんだね。
僕らは余白を楽しみながら歩こうよ。
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サイズ:21cm × 14.5cm
ページ数:19P
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